食物アレルギー配慮商品をもつ食品メーカー5社(日本ハム、オタフクソース、ケンミン食品、永谷園、 ハウス食品)は、「食物アレルギーの有無にかかわらず、みんなで食事をおいしく楽しめる社会の実現」に貢献することを活動理念とし、食物アレルギー配慮商品の普及やレシピの協同開発、啓発活動に取り組んでいる。5社は、この協同取り組みを「プロジェクトA」と名付け活動している。
プロジェクトAは先ごろ、申し込みのあった千葉県の小学校で食物アレルギーに関するオンライン出前授業を開催した。プロジェクトAとして4回目となる今回の授業は永谷園が講師を担当し、当日は5、6年生の158人が参加。2021年5月から小学校向けに配布している副読本「知ろう!学ぼう!食物アレルギー〜みんなでいっしょにおいしく食べよう〜」を活用し、プロジェクトAが授業を行うことで、子供たちの記憶に残る機会をつくり、食物アレルギーに対する理解・関心を深めてもらうことを目的に実施した。
今回の授業では、副読本を活用したクイズとともに、永谷園の食物アレルギー配慮商品への取り組みや、製造工場で商品への特定原材料の混入を防ぐために行っている工夫について解説した。実際に食物アレルギー配慮商品と通常商品を見比べ、特定原材料にかかわる表示の見方を体験するワークでは児童が興味深げに表示を確認する姿が印象的だった。授業後には、児童から「アレルギーに配慮した商品がたくさんあって驚いた」「実際に食品の表示に〇をつけるのが分かりやすかった」「表示はアレルギーの人にとって大切なんだと知った」などの声が寄せられ、体験を通して、食物アレルギー配慮商品に興味を深めたことがうかがえた。
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