全国食肉事業協同組合連合会と道府県食肉事業協同組合・連合会が主催する「令和3年度食肉惣菜発表会 ミートデリカコンテスト全国大会」が15日、東京調理製菓専門学校(東京・新宿区)で開催された。新型コロナ感染防止の観点から表彰式はリモートで行われ、Youtubeでも生配信された。応募総数1267点から道府県予選を勝ち抜き選出された22作品から書類選考した上位10作品を事前選出。東京調理製菓専門学校の講師陣が、レシピどおりに試作した。審査委員長に料理研究家で江上料理学院院長の江上栄子氏、審査委員には「和の鉄人」中村孝明氏、プリンスホテルの総料理長や天皇皇后両陛下の総料理長も務めた柘植末利氏、フードコディネーターで料理研究家の尾身奈美枝氏の4人が厳正な審査を行った。
グランプリにあたる農林水産大臣賞には茨城県の会社員、松崎正樹さんの「食べておいしい豚肉と山芋のシャキシャキ炒め」(写真)が選ばれ、副賞として旅行券20万円相当とお肉のギフト券2万円分が贈られた。農林水産省畜産局長賞には群馬県の学生・森美桜さんの「さつま芋のはさみ揚げ」、独立行政法人農畜産業振興機構理事長賞には奈良県の学生・武内蘭奈さんの「割包(グワパオ)風バーガー」、全国食肉事業協同組合連合会会長賞には長野県の教員・荻原真理子さんの「合わせだれで超簡単! 信州みそでポークプルコギ」が輝いた。江上審査委員長は「食べると元気が出るお肉は、何と合わせるかが重要。今回の受賞作品はどれも日本の気候や大地の恵みを生かした食材と合わせられていて、栄養バランスがとても良い。ごはんも進むものばかり。ぜひ全国のお肉屋さんで商品化してもらいたい」と総括。また、ZOOMや電話を使った受賞者インタビューでは、レシピ着想のきっかけを尋ねられた松崎さんが「たまたま山芋が余っていたので」と明かし、森さんは「アルバイト先で焼き芋が良く売れているので、鶏ひき肉とのはさみ揚げを思いついた」、武内さんは「中華街の割包を手軽に食べられるように、白いロールパンにアレンジした」という。
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