豚肉は底堅い相場が続く、暑さや豚熱で出荷頭数減少

 全国的にコロナの爆発的な感染拡大が続く中、緊急事態宣言の期間延長や対象地域が拡大しているほか、各地で豪雨による被害が発生するなど、天候不順が続いていることもあり、末端消費は芳しい状況にない。
 一方で前週8月16日の全国と畜頭数が5万頭台前半となるなど、全国的に豚の出荷頭数は盆明け以降もなかなか増えていない。猛暑の影響もあり、増体が進まないケースなどもあるようだ。さらに関東近郊の産地でも豚熱の発生があり、近郊市場への補充手当てや上物を買い求める動きなどもあり、一部では品薄感もみられる。また、輸入豚肉については、引き続きコロナによる入船の遅れなどもあり、北米産なども入荷が不安定な状況が続いている。
 こうした要因により、盆明け以降も東京食肉市場では600円を超える展開となっている。7月の月間加重平均は635円、中物価格も601円をつけたが、8月もそれに近い価格となりそうだ。暑さも一段落する彼岸ごろからは徐々に出荷頭数も増加傾向となることが見込まれるが、学校給食の再開などもあって、9月に入っても基本的には底堅い相場展開が続きそうだ。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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