ここ数年、暖冬傾向が続いていたが、ことしは年末年始にかけて強い寒波が到来。一部地域では大雪警報が出るなど生産・出荷への影響が懸念された。 そのため、食肉通信では東北地域の主な生産企業に聞き取り調査をしたところ、一部地域で積雪のため1〜2日程度の出荷遅延の影響が出た地域もあったものの、おおむね大きな被害はなかったことが分かった。
東北の生産企業にとっては各社とも「冬はそういうもの」(生産企業A社)として対策しており、厳しい寒さではあったものの、想定の範囲内であったようだ。一方、コロナウイルスの影響については「巣ごもりで価格は安定しているが業務卸部門は大きなマイナスを受けている。ことしもしばらくその流れは続くのではないか」(東北地域の養豚企業A社)という意見や、「もともと、ギリギリの数で運営しているため、とにかく感染者が出ないように手洗い、消毒や、出社前の検温などを徹底」(養豚企業B社)、「集団感染しないように極力一つの場所に集まらないようにすること、出勤をローテーションで回すように変更した」(和牛生産企業C社)のように、従来の衛生対策と並行して行っている感染対策に苦心しているようすがうかがえた。
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