「第11回神戸市西部市場銘柄和牛共進会」(主催=同実行委員会)が10月9日に、また第1回「THE KOBE BEEF FESTA 2020」(神戸中央畜産荷受(株))が12日に、神戸市中央卸売市場西部市場で開催された。
銘柄和牛共進会(上段写真)は、神戸市場最大級の共進会で、全国各地の銘柄和牛が一同に介し、その出来栄えを競うもの。神戸ビーフフェスタは今回初めて開催され、銘柄共とは別に、神戸ビーフ・但馬牛に特化した品評会。
今回、銘柄共で栄えある名誉賞・農林水産大臣賞に輝いたのは、鳥取県の(株)うしぶせファーム出品牛。同牛はそのあとのせりでキロあたり6,505円の最高値で、同じ鳥取県の(株)はなふさが落札した。また、神戸ビーフフェスタは太田克典さんが名誉賞・神戸市長賞を受賞。こちらはグループの(有)太田家がキロあたり6,600円で落札した。
銘柄共には山形県、福島県、愛知県、三重県、奈良県、兵庫県、鳥取県、岡山県、島根県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県の20県が出品。雌88頭、去勢12頭の計100頭が出品された。また、神戸ビーフフェスタは入賞牛を、選抜した候補牛の中から主だった買参者の投票で決定するという新しい試みを実施。今回、投票の結果、太田さん出品牛が名誉賞に選出された。どちらの品評会も多数の購買者が詰めかけ、コロナ禍ではあるがせりは活気を帯び、販売単価に回復がみられた。
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