自民党の畜産・酪農対策委員会が18日、党内で開かれ、酪農および肉用牛生産の近代化を図るための基本方針(酪肉近)の見直し案が提示された。令和12年度牛肉の生産数量目標は枝肉換算で57万t(前回酪肉近52万t)、部分肉換算で40万t(前回数値なし)。肉用牛の全国飼養頭数目標は303万1千頭(現状250万9千t)とされた。
牛肉については繁殖雌牛・和牛受精卵の増産、酪農経営における和牛受精卵の利用促進などにより、和牛の生産量を増加していくとの考えで設定された。令和12年度の食肉処理施設の稼働率目標については70〜90%以上に設定。再編合理化後の1日あたりの処理能力は1千頭以上、処理頭数は700〜900頭以上とした。食肉処理施設については、近年、稼働率の低迷、施設の老朽化、労働力不足という課題に直面している一方、生産者サイドでは、高齢化・後継者不足が進展などの課題がある。
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