全国食肉センター協議会(齊藤良樹会長)は13日、令和元年度(第40回)豚枝肉カッティング技術共励会を全国食肉学校で開催した。
同共励会は、豚枝肉1頭の分割から整形に至るまでの処理技術および所要時間などを競うもので、協議会員である食肉センター従業員の技術および品質・衛生管理の向上の一環として毎年実施しているもの。ことしは全国から選抜された13人の競技者が(1)衛生・安全(器具、作業着、爪などの衛生、けが)(2)カッティング(大分割、骨への肉の付着、整形、除骨・整形後の状況)(3)商品管理(ゴミ・異物などの有無、商品の取り扱い)(4)時間(さばき・整形処理などの所要時間)を審査基準に500点満点で競い合った。
ことしの大会は、合計454点を記録した志村裕平さん((株)いわちく)が最優秀賞1席(農林水産省生産局長賞)を受賞。除骨・整形のカット時間が34分51秒と競技者のうち最速だったことが大きなアドバンテージとなった。志村さんは「こうした技術を後輩たちに伝えていかねば意味がないと思う。これからは自信をもって指導できる」と受賞の喜びとともに意気込んだ。
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