神戸肉流通推進協議会主催の令和元年度第214回神戸肉枝肉共励会が2日、神戸市中央卸売市場西部市場で開催された。この日のために丹念に肥育された但馬牛100頭(去勢63頭、雌37頭)の中から、栄えある名誉賞はみらいファーム(株)の出品牛が獲得した。成績はBMS No.12、A5等級の去勢牛で枝肉重量422.4kg、ロースしん面積74平方cm、バラ厚7.7cm。枝肉せりでは6,005円で神戸プレージールが買い受けた。名誉賞を獲得したみらいファームは伊藤ハムグループの牧場であり、全国に散らばる提携農家の飼養頭数は1万頭を超える。
今回、名誉賞を獲得した(有)井寄牧場の井寄孝良さんは丹羽市で黒毛和牛1,250頭(うち、但馬牛は250頭)を飼養する肥育農家。今回、出荷した2頭が名誉賞と優秀賞に輝く見事な結果に対して「大きな期待をしていたわけではなく、非常に驚いている。それでも、(厳しい経営環境の中)受賞は励みになるし、うれしく思っている。今後も、ロースしんの大きな牛をつくっていきたい」と受賞の喜びを語った。全体の格付は5等級が57頭、4等級が39頭、全体の96%が肉質4等級を記録するなど前回成績(上物率91%)を上回る良質な枝肉がそろった。
目次