江藤農相は12日の閣議後会見で豚コレラとアフリカ豚コレラの名称の変更について「現在用いている豚コレラやアフリカ豚コレラという名称には、ヒトの疫病であるコレラを連想させるという意見がある。米国でも、今、「豚コレラ」という名称は使っていない。米国でもCSFという風に使っているため、その点をご理解いただきたい。過去にはBSE、牛伝達性海綿状脳症や狂牛病と呼ばれていたが、現在、BSEと呼ばれている。その実績もあり、理解いただきたい。BSEはヒトにも伝播する可能性がある病気だが、CSFやASFはまったくヒトには伝ぱする可能性がない。今回の名称の変更は、消費者にできる限り不要な不安や不信を招かないようにしてもらうための措置である」と説明した。豚コレラの名称をこのタイミングで変更した理由は「このタイミングについては、自民党のみならず、各党にさまざまな議論がされていた。昨日も群馬に行ってきたが、風評被害に対して、対応をしっかりしてほしいという意見も多々あり、そして、小委員会の方がたの意見もきいた上で、今後は、アメリカでもCSFという風に使われていることも踏まえた上で、今後はこれを使うことが適切ではないか。決して、ごまかすとか、目先をそらすとか、そういったものではない」と述べ、科学的知見に基づいて、合理的な判断をしたことを強調した。
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