一般(社)東京食肉市場協会(小川一夫会長)など東京食肉市場関係団体は17日、東京・品川区のTKPガーデンシティ品川に多くの関係者を招き、合同で新年懇親会を開催した。
初めに協会役員が登壇して紹介されたあと、主催者を代表して小川会長があいさつ。小川会長は昨年の食肉市場を取り巻く環境について「牛・豚の飼養頭数が増加に転じたとはいえ、枝肉相場は依然として高値基調を維持し、集荷や取引で大変厳しい状況が続いた。食肉の家計消費は改善に向かいつつあるが、各社・団体とも苦労された1年であった」と振り返り、「食肉は私たちの食生活に欠くことのできない食材であり、都内のみならず全国の消費者に安全で安心な食肉を安定的に供給する食肉市場の役割はさらに重要性を増している。東京食肉市場は、これまで以上に生産者、消費者双方からの期待にしっかりとこたえてまいりたい」とした。さらに「いよいよ東京オリンピック・パラリンピックの開催まで2年半余りとなった。日本を代表する東京食肉市場が、オリンピック・パラリンピックにおいて、食肉などの供給拠点になるためにはHACCP導入基準に基づく衛生管理の達成が不可欠である。現在、東京都と業界が連携して進めている取り組みをより一層加速させ、平成30年度のHACCP導入を目ざしていく」と述べた。
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