スターゼンミートプロセッサー(本社=東京都港区、茂原馨代表、以下=SMP)は2日、鹿児島県の同社阿久根工場で先月下旬に解禁された台湾向け牛肉の輸出出発式を開いた。同国向け牛肉輸出は解禁後の先月29日に約1.5tの県産牛肉をすでに関西空港経由で輸出しており今回で2度目。現地食品卸ら2社に対するこの間の受注量は近日、出荷予定の第3便を含め計6t(交雑牛を含む)と好調で、10月内にはさらに10tを追加出荷する予定だ。
SMPの茂原社長は式典の冒頭、地理的優位性も高い同国の市場拡大に期待感を示した上で「全国和牛能力共進会・宮城大会で総合成績1位、つまり日本一に輝いた鹿児島県産和牛は現地の関心も高く受注も好調。非常に幸先の良いスタートを切ることができた」とあいさつ。これらを追い風に東京五輪・パラリンピックを控え、訪日観光客が増加傾向にある国内市場においても「訪日客らの需要拡大につなげていきたい」と意欲を示した。
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