一般(社)全国肉用牛振興基金協会は20日、東京・千代田区の剛堂会館ビルで平成29年度定時総会を開き、28年度事業報告、29年度事業計画などを報告するとともに、28年度決算などの全議案を原案どおり承認。昨年12月に小里貞利会長が逝去して以降、会長は空席となっていたが、新会長に前農林水産大臣の森山裕衆議院議員(鹿児島県畜産協会理事)を選出した。
森山新会長は就任のあいさつで「一昨年10月から農水大臣を拝命し、302日間大臣の仕事を行った。TPPが合意してから2日後の就任で、合意内容の説明やTPP政策大綱をつくり、その中で畜産クラスターなどの事業実施や予算獲得などに努めた」などと自己紹介を行いながら、「当協会の一番大事な仕事は、肉用子牛価格安定制度を健全に発展させていくこと。これを通じて、肉用牛経営の安定的な発展を図り、また肉用牛生産の振興に資していくことが大事だ。理事をはじめ、きょう集まっている方がたは現場のことをよく分かっておられる。いろいろな意見をきかせていただき、政府の政策につなげていく努力をしていきたい」と述べた。
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