メキシカンビーフ輸出業者協会は7日、都内で日墨の食肉関係者を集めた交流会「メキシカンビーフ・ガラ・テイスティング2017」を開き親ぼくを図った。交流会の前に同協会首脳陣と報道陣との歓談の場が設けられ、その中で同協会のフェルナンド・クエバス会長は米国への輸出依存度が高いため、2017年対日牛肉輸出目標について前年比20%増を目ざし、バラなどの部位に注力していく考えを示した。
メキシカンビーフの全世界への輸出量は昨年、19万4千tにのぼっている。ただ輸出先国第1位となっている米国への輸出が大部分となっていることから、第2位である日本市場の拡大が課題となっている。
クエバス会長は他国産の安価な食肉に対してメキシカンビーフのどのような強みを出していくかについて「いまの値段だとメキシコも厳しい状況になってきている。そのため、価格の面ではかなり犠牲を払っていかなければならない。さらに日本の市場を獲得して伸ばしていくとなると、犠牲は大きくなる。アメリカ、オーストラリアに勝つためにはコストと同じだけ質を上げていかなければならない」と語った。
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