和牛マスター輸出コンソが海外バイヤー集め「和牛ワールドオークション」

 世界各国のバイヤーが集まり、日本式の競りで各地の和牛を競り落とすイベント「ジャパニーズ和牛ワールドオークション」が5日、兵庫県姫路市の和牛マスター食肉センター(姫路市食肉地方卸売市場)で開催された。
 和牛マスター輸出拡大コンソーシアム(会長=池田政隆・姫路畜産荷受㈱社長)が取り組むもので、3回目の開催。世界11カ国・地域からおよそ130人のバイヤーが参集。地元の「神戸ビーフ」のほか「松阪牛」「近江牛」などの地域ブランドや「尾崎牛」「中山牛」などの個人ブランド等合わせて全国各地15種類のブランド和牛計64頭が出品された。
 センターには食肉業界以外にも、関西領事団や各国の領事館関係者、行政関係らが多数詰めかけた。
 開催に当たっては実行委員長であるエスフーズ(株)の村上真之助社長が「生産者の皆さまの協力により、大変優秀な牛をそろえている。皆さまの積極的な購買をお願いしたい。Enjoy World Auction!」と呼びかけた。競り場は和牛を愛する各国バイヤーで満席となり、出品された和牛が次々と落札された。日本式の競りでの落札に興奮を隠せない様子で、高値落札が相次ぎ、拍手が鳴り響いた。
 オークション終了後のイベントとしてセンター入り口広場で「花見の宴」が開催された。センターの周辺は桜の名所として知られ、この日も多くの桜が咲いており、日本式の“お花見”を体験。「浅草今半」のすき焼き丼や、白鶴酒造㈱が開発した神戸ビーフ専用の日本酒「弐久(にく)」など、さまざまな飲食ブースが用意され、桜をみながら喫食を楽しんだ。これらイベントには、和牛を肉としてだけでなく、日本文化そのものとして理解・体験してもらいたいという趣旨が込められている。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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