「THE KOBE BEEF FESTA 2023」が10日、神戸市中央卸売市場西部市場で開催された。神戸中央畜産荷受(株)が主催し、神戸ビーフの最高峰を決める枝肉品評会。今回雌20頭、去勢43頭の63頭が出品された。枝肉単価がキロあたり4千円を下回ったのは6頭のみ。平均単価4428円で、前年の同フェスタの3,305円を大幅に上回った。神戸ビーフはインバウンド需要の高まりなどでバブル状態となっている。
このうち、名誉賞には垣幸司さん出品の雌牛を選出。せりでは、単価7,015円でスターゼン(株)が同牛を落札した。名誉賞牛は32カ月齢の雌牛で、枝肉重量348kg。格付A5等級のBMS No.12。ロースしん面積64平方cm、バラの厚さ7.3cm、皮下脂肪の厚さ2.4cm、歩留まり基準値76.1。小ぶりだが、サシのキメが非常に細かな小ザシで、脂質も良く、MUFA値は68.5%だった。血統は父「丸春土井」、母の父「菊俊土井」、母の祖父「鶴丸土井」。垣さんは、南あわじ市で但馬牛母牛120頭、肥育牛150頭を飼養する一貫農家。
出品牛は自家産で「体高が低く、コロッとした丸く肉付きの良い牛だった」としている。自家産の方がストレスが少なく、飼料も変わらないので良く育ちやすいとし、肥育のコツについては「愛情をとにかくかける。パート従業員に多くを任せているが、従業員も愛情をかけて育ててくれているのでありがたい」とねぎらった。そのほかの入賞牛の出品者は次のとおり(続きは食肉速報に掲載)
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