仙台牛銘柄推進協議会(村井嘉浩会長=宮城県知事)は5月31日、東京・品川区の東京マリオットホテルに仙台牛の取扱業者や東京食肉市場関係者、生産者や関連団体関係者ら約120人を招き、第20回「仙台牛の集いinTokyo 仙台牛特別賞味会」を開催した。
初めに同協議会の佐々木琢磨副会長(全農宮城県本部運営委員会会長)が「首都圏における仙台牛の銘柄普及の一環として、東京で開催してきた仙台牛の集いを4年ぶりに開催することができた。コロナ禍以降、食肉業界では外出自粛などにより、飲食業の営業自粛や時短営業、小売店での販売減少、渡航制限によるインバウンド需要減少など、生産者はもとより買参各社の経営影響も大きかったと察する。そのような中でも3年間変わらず、励ましの言葉をいただきながらの仙台牛の銘柄推進や販売についても感謝申し上げたい。肉牛の生産現場では資材や飼料価格などが高止まりし、生産者の経営が懸念される厳しい状況だ。当協議会としても生産者が丹精込めてつくり上げた仙台牛を引き続き購買各社、取扱指定店との連携を強化しながら、消費者へこれまで以上に最高級銘柄である仙台牛の安全・安心、品質の高さ、おいしさをアピールし、銘柄普及と消費拡大に努めていく」と述べた。
来賓からは東京都中央卸売市場食肉市場の舩木克彦場長、東京食肉市場㈱の倉林康樹専務取締役がそれぞれ祝辞を述べた。続いて東京食肉市場卸商協同組合の野本照雄理事長が乾杯の音頭をとり、和やかな懇親へと移った。出席者には仙台牛のサーロインステーキをはじめ、宮城県産の農畜産物を使ったスペシャルコースメニューが提供され、さらに会場ではマジックショーなどのアトラクションも行われた。中締めでは、JA全農ミートフーズ㈱の中村哲也社長が翌日のせりが生産者を勇気づける高値になること、そして仙台牛のますますの発展を祈念し、三本締め。協議会の橋本和博理事(宮城県農政部部長)が閉会のあいさつを述べ、散会となった。
目次