神戸銘柄和牛共、名誉賞に鹿児島の高崎さん出品牛、太田家購買

 第13回「神戸市西部市場銘柄和牛共進会」(主催=同実行委員会)が21日に神戸市中央卸売市場西部市場で開催された。神戸市場に出荷される全国各地の銘柄和牛が一堂に会し、農林水産大臣賞が与えられる栄えある舞台。今回、21県から和牛雌87頭、去勢13頭が出品され、格付は5等級91.0%、4等級9.0%だった。このうち名誉賞.農林水産大臣賞に鹿児島県の高崎剛史さん出品牛を選出。同牛はその後のせりで、キロあたり7,485円の最高値で、神戸市兵庫区の食肉卸・小売(有)太田家が落札した。
 名誉賞・農林水産大臣賞を受賞した高崎さん出品の名誉賞牛は、38カ月齢の雌牛で、枝肉重量481kg。格付はA5等級でBMS No.12ロースしん面積98平方cm、バラの厚さ9.4cm、皮下脂肪の厚さ2.0cm、歩留まり基準値80.6。脂肪中のモノ不飽和脂肪酸含有率63.5%。血統は父「美津照重」、母の父「百合茂」、母の祖父「安福久」
 高崎さんの子息で(株)高崎畜産の高崎淳史専務(写真左)は「導入時は小さな子牛で200kg程度だった。ただ肥育前期から食い込みが良く、最後まで食い込みが良かった。30カ月齢あたりから、体高は低いが身が詰まっていて良いなと思い始めた。(枝肉について)初めての名誉賞受賞でとてもうれしい。脂質も照りがあって、全体的に体型が良い。38カ月齢まで飼ったかいがあった。(長期肥育は)この共進会に向けてちょうど良いかと思った。年1回の大きなイベントなので、みんなで選畜した。2連覇に向けて頑張りたい」と喜びを語った。激しいせりを制して買い受けた太田家の太田哲也社長(写真中央)は「肉がすばらしい。売ってみたい肉。牛の形も良いし、照りがあって、肉質が最高。きょうの中では断然トップ。消費者の皆さんに食べてほしくなる肉だ」と絶賛した。
 (高崎さんの漢字は「はしご高」に「立つの崎」)

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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