日本ハムは12日、翌年の商品化を目ざして若手の商品開発担当者が競い合う「開発甲子園2022」を東京支社で開催した。同大会は「既成概念にとらわれない、発想力による新たな価値(おいしさ)創造」「将来を担う次世代担当者のお客さま視点の商品開発力強化およびシナジー効果の最大化」「未来に向かって『抗い!チャレンジする!』風土づくりと、優れたアイデアを具現化できる柔軟な組織体制づくり」を目的に、2018年からスタート。優れた提案は翌年に新商品として発売することをゴールとしており、毎年多くの商品開発担当者が頂点を目ざして応募している。今回は見事各エリアの予選を勝ち抜いた24人の発表者全員が3年ぶりに東京支社に集まり、直接役員らに向けて新商品アイデアについてプレゼンを行った。
これまでに商品化された商品は14品にのぼる。代表的なのが「ナチュミート」シリーズ。ニッポンハムグループとして永年、研究開発していた代替肉商品について、2015年に大手外食向けに業務用商品の供給をスタート。そうした中、開発甲子園において家庭用商品としてこれまでのハム.ソーセージの加工技術を生かした提案があり、家庭用商品への展開を決める一つのきっかけとなった。
井川伸久代表取締役副社長(写真)は「開発甲子園は今回で5回目。工場を巡回した際に若い開発者から話をきき、こうして開発商品を社内に直接発表する場が必要ではないかということでスタートした。当時、ニッポンハムグループではチャレンジ意識を一つの大きなテーマとしていた。3年前に現在の名称になり、優勝旗もつくった。そうした若干の「遊びごころ」をもちながら、皆さんにはどんどん提案していただきたい。私たちもさまざまな形で商品化に向けて努力し、来年のグループ展示会に出品できるようにしたい」と呼びかけた。さらに前田文男取締役常務執行役員加工事業本部長が開会のあいさつを行い、昨年の優勝者(代理)から優勝旗が返還された
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