自民党の畜産・酪農対策小委員会(坂本哲志小委員長)が15日に開かれ、畜産物価格の取りまとめについて詰めの議論が行われた。詰めの議論では肉用牛経営の後継者育成に真剣に取り組むべきなどの意見が出されたほかは、酪農の加工原料乳補給金単価についての議論に終始。取りまとめについては幹部に一任された。あす早朝にも価格決定が報告される。
冒頭、小泉農林部会長は「来年の飼料価格が値上がりすると報告があった。単価の決定でいくら上げても、この為替によって餌代が上がれば、それだけ圧縮される。ぜひこれから畜産酪農においては価格の決定だけに関心をもつのではなく、コストの部分でいかにこのコスト負担を下げていくかの部分に真剣に着目して、為替の振れは必ずあるが、それにできるだけ、経営が左右されないような、そんな生産コストの意識をもっていただきたい」と述べ、出席者の協力を求めた。
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