豚肉マーケット展望—600円超え相場続く、出荷減で輸入不安定

 緊急事態宣言が発出されていた過去2年に比べ、ことしのゴールデンウイークは大きな制限なども出ておらず、各地で人流が増加。行楽や外食などの需要も復調の兆しがみられた。加えて連休後半は好天に恵まれたことでバーベキュー需要なども増え、焼き材の引き合いが強まった。バラやカタロースなどを中心に堅調な荷動きをみせた。
 一方、輸入物については慢性的なコンテナ不足により、恒常的に通関遅れがみられる。そのため、価格高騰や部位によっては欠品も出ており、タイトな需給が続いている。とくに顕著なのがベリーなどのアイテム。量販店などでは国産のバラやカタロースで代替するケースも多く、その引き合いはさらに強まっている。
 連休中は学校などが休みだったことから、給食などに向けたウデやモモの荷動きは比較的鈍かったものの、休み明けからは補充買いも含めて荷動きは堅調に推移。ひき材の荷動きについてもまずまずの動きをみせている。
 また、関東周辺の産地では豚熱の発生が続出している。大型連休明けも出荷頭数はそれほど多くなかった。例年、GW以降は出荷頭数が年間を通じて最も少なくなる時期だけに、今後も相場の下げ要因はあまり見当たらない。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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