「第46回食肉産業展2022」が8〜11日の4日間にかけて、「FOODEX JAPAN2022」との同時開催で千葉県の「幕張メッセ」を会場に開催された。
昨年に続き会期中は感染予防対策に万全を期しながら開催され、両展示会合計で初日6,859人、2日目8,737人、3日目9,245人、そして4日目8,885人と4日間合計で3万3,726人が来場、昨年(2万5,754人)を大きく上回った。今回の食肉産業展には52社211小間が出展。テーマは「これからの食ビジネスがここにある」で、食肉産業における技術の粋を集めた最新・最先端の機械・製品・情報が一堂に会した。FOODEXは、海外を中心としたホールと、生鮮から加工食品まで扱った食品を中心としたホールに分かれており、そのうち食品ゾーンの中心部で食肉産業展が開催された。
会場では食肉業界の各団体が最近の取り組み、情勢などを紹介したほか、食肉機械を取り扱う企業は各社、自慢の最新機械を紹介。デモンストレーションを実施するなど積極的にPRを行った。また、食品製品関連企業も試食を実施するなど、自社の特性・強みを披露した。食肉に関する最新の情報を待ちかねた多くの来場者たちが各ブースに立ち寄り、熱心に商談を行う姿が見受けられた。コロナ下で外出の機会が減少し、情報収集もむずかしくなっており、新規導入意欲の高い来場者が多くみられる展示会となった。
また、主催者企画として受講料無料の食肉情報セミナーを4テーマ5講演開催。8日の農林水産省畜産局食肉鶏卵課の伴光課長補佐による「食肉の輸出情勢と拡大戦略〜牛肉を中心に〜」を皮切りに、9日には公益財団法人日本食肉流通センター情報部の小野雄平課長代理が「コロナ禍の食肉を巡る情勢」、独立行政法人家畜改良センターの入江正和理事長が「豚肉の品質と食味性について」と題し、それぞれ講演。さらに11日には再び小野課長代理が「コロナ禍の食肉を巡る情勢」について講演を行い、最後にMLAの三橋一法・ビジネスディベロップメントマネジャーが「日本人は年間200gしか食べない? 羊肉は伸びシロしか感じない!」と題し、講演を行った。
来年の「第47回食肉産業展2023」および「FOODEX JAPAN2023」は3月7日(火)〜10日(金)、幕張メッセから「東京ビッグサイト」(東京都江東区)に会場を移して開催される予定。食肉産業展は、19年まで東京ビッグサイトで開催されており、コロナ禍で中止となった20年を含め、4年ぶりの開催となる。都内で立地条件も良く、コロナ下の昨今、展示会への関心は高まっており、多くの来場者が期待できるほか、ブース出展でも多岐にわたる出展者の参加が期待される。なお、出展受付開始は6月ごろの予定。
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