石垣牛流通協議会(植村光一郎会長=写真右)は12日、沖縄県石垣市で「八重山牛ガール」などと交流会を行った。八重山牛ガールは石垣牛の繁殖経営を行っている子育て世代の女子会で、約30人の女性たちがさまざまな活動を行っている集まり。SDGs5番目の「ジェンダー平等の実現」目標を実践しており、石垣市も2020年に「SDGs未来都市選定証」が授与されている。牛ガールの代表は眞榮城美保子氏(写真中央)。同氏は石垣市の肉用牛繁殖経営で石垣牛の母牛60頭を夫婦で飼養している。
八重山牛ガールからは「子牛市場へ出荷してしまうと、高額購買された子牛が市場で求められていることは理解できるが、それが肥育され、牛肉になったときの評価や消費者がどのように感じているのかを知りたい」との声があがった。「1万頭近くが子牛市場に出荷され、その1割弱しか島内に残らず、自分たちの子牛がどのように消費者に届くのかを見極めてみたい」「もっと島内で肥育され、自分たちでその評価を確認できるのが理想」だという声もあった。これまで石垣牛の需要は島内、島内の観光客と海外からのインバウンドなどに限られていたが、石垣牛流通協議会の活動によって島内以外での需要を創出することが期待されている。なるべく多くの子牛が島内で肥育され、その結果が生産者にフィードバックされ、求められている結果を知り得ることで、より良い子牛づくりに生かせるようになる。
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