農水省は10日、令和3年度農林水産物等輸出促進全国協議会(会長=茂木友三郎・キッコーマン取締役名誉会長)の総会を東京都千代田区のザ・キャピトルホテル東急で開催した。
総会では農林水産物・食品の輸出促進に取り組む優良事業者表彰の受賞者が発表され、農林水産大臣賞には飛騨牛の輸出に取り組む飛騨ミート農業協同組合連合会(谷口壽夫代表理事会長、岐阜県高山市)など4事業者が、農林水産省輸出・国際局長賞には6事業者が選ばれた。また、日本食海外普及功労者として5人を表彰した。
同協議会は農林水産物・食品の輸出を促進するため官民が一体となった取り組みを推進することを目的に農林水産団体、食品産業、流通関係団体との代表者により構成されている。
総会には岸田文雄首相や金子原二郎農相も出席した。岸田首相は「農林水産物・食品の輸出額は、8年連続で過去最高を更新。本年は10月期までで、すでに9734億円となっており、年間輸出額1兆円を突破する大きな節目の年になる。30年の5兆円目標達成に向け、品目別の輸出促進団体の組織化によるオールジャパンでの輸出力強化を図るために、次期通常国会に輸出促進法改正案を提出するとともに、米、日本酒、果物など、先行する品目団体から、法改正を待たずに、今回の景気対策で組織化を強力に推進していく。その他の品目についても、積極的に組織化の準備を期待している。25年2兆円、30年5兆円、こうした大きな目標達成に向けて、金子農相や関係者と、全力で取り組んでいく」と強調した。
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