兵庫県共の名誉賞・農水大臣賞に村尾和広さんと兵庫田中畜産受賞

 第103回兵庫県畜産共進会(主催=全国農業協同組合兵庫県本部)が4日、兵庫県養父市の但馬家畜市場で開催された。このうち種牛の部の名誉賞・農林水産省大臣賞には美方郡の村尾和広さん出品の雌牛を、肉牛の部には丹波篠山市の兵庫田中畜産㈱出品の去勢牛を選出した。昨年まで肉牛の部3連覇だった太田克典さんは惜しくもナンバー2となる最優秀賞1席だった。
 明治42年に初開催され、全国でも珍しい生体審査が行われる年に1回の但馬牛の最高峰の共進会。種牛の部には雌44頭、肉牛の部には雌16頭、去勢43頭の計59頭が出品された。今回は昨年に続いてコロナ禍での小規模開催となった。最後に行われた肉牛の臨時せりでは、兵庫田中畜産出品の肉牛の部の名誉賞牛が、フィリピン.マニラの高級レストラン「WAGYU STUDIO(ワギュウスタジオ)」に過去最高額となる1頭あたり1,200万円で落札された。驚きの金額に場内がどよめきに包まれた。ワギュウスタジオは兵庫田中畜産の「神戸ビーフ」指定で取り扱っており、毎月3〜4頭程度使用する。兵庫田中畜産は昨年まで2年連続でナンバー2である最優秀賞1席にとどまっており、今回雪辱を果たした。
 また同社は過去、同共進会で第89回、90回、91回と3連覇を果たしていたが、それ以来、雌牛のチャンピオンは獲得していたものの、名誉賞からは遠のいていた。12年ぶりの受賞に牧場を管理する田中久工さんは「感無量。毎年狙っていただけに本当にうれしい」と喜びを語った。そのほか、3年連続で雌牛のチャンピオン(最優秀賞2席)には美方群の上田伸也さん出品牛を選出。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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