9月は20日、23日の2度の祝日を迎える今週が消費のピークと思われ、それに向けて手当てが進められた。曜日の並びとしてはそこまで良くはないが、コロナ感染が拡大していた盆休を避け、この時期に旅行や帰省を行う人もいるとみられることから、大幅な消費拡大とはいかないまでも、一定の需要が見込まれるだろう。
旧盆商戦はコロナによる景況の悪さと悪天候により低迷した。しかしながらこの間、牛枝肉相場は底堅さを維持している。この先10〜12月も、近年のような3千円水準の高値にはならないまでも、100〜200円程度、じわじわと価格は上昇していくとみられる。
ただ、高級部位が売れず、スソ物中心というアンバランスな引き合いは変わらず、この点はむずかしいところだ。
一方、輸入ビーフの状況だが、旧盆商戦の引き合いが悪かったことで、こちらも弱基調となっている。しかし、現地相場は高値が続いており、今後も高値が続く見通し。マーケットの販売力が落ちている中での高値とあって手出しができず、事業者によっては国産の交雑牛や乳牛などに切り替える動きもみられる。同様の状況はこの先も続く見込み。
また、輸入内臓肉においてもとくにタン、ハラミを中心に品薄かつ高値となっている。この高値は年内も続く見通しで、この先さらに高値になるともいわれている。
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