日本最南端の銘柄牛「石垣牛」の振興と向上を図り、ブランド保持、高揚および全国へ消費拡大を促進することを目的にことし3月に設立された石垣牛流通協議会(植村光一郎会長)は15〜16日にかけて、設立後初となる産地交流会を開催。植村会長、発起人代表の山田彰男氏(㈱ニイチク代表取締役)、木村明俊事務局長(㈱ニイチク常務取締役)が沖縄県農業協同組合、沖縄県庁農林水産部ならびに石垣市役所を訪れ、協議会設立総会の報告を行うとともに今後の運営について意見を求めた。また、石垣牛肥育部会の中大盛吉幸部会長とは石垣牛の生産計画に関する協議を行った。
沖縄県農業協同組合の普天間朝重理事長からは協議会に対して「コロナ下の需給関係の激変時にこそ、価格安定と需要活性化に効果を発揮してもらいたい」と期待の言葉が寄せられたほか、理事長自身が流通協議会顧問として、協議会発展のため全面的に協力していくことを約束した。さらに沖縄県農林水産部の崎原盛光部長からは「八重山諸島の石垣牛は離島産業としては主力の農産物になっているが、子牛での出荷が多い。これが首都圏の需要により肥育牛が増え、牛肉としての生産事業が活性化することを期待する」とエールが送られた。
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