ASFなど防疫強化推進会議、野生猪対策はサーベイランス強化等

 農水省が2日に開催した「令和2年度越境性動物疾病防疫対策強化推進会議」で話されたCSF(豚熱)、ASF(アフリカ豚熱)の対応は次のとおり。
 【野生猪対策】[サーベイランス(感染症動向の調査監視)の強化]平成30年9月から全都道府県における野生猪のサーベイランスを開始。令和元年9月には飼養豚でのCSF感染が関東にまで拡大したことを受け、CSF陽性が確認されている県に隣接する13都道府県におけてサーベイランス強化区域を設定。現在は抗原検査および血栓抗体検査の実施等を全都道府県に通知し、サーベイランス体制をさらに強化している。▽[捕獲の強化]自治体、農林水産省および環境省が連携し、CSF陽性が確認されている県およびその隣接県27都道府県に「捕獲重点エリア」を設定。また、猟銃の効果的な活用、わな設置数の増加を行うことで野生猪の捕獲を強化。▽[経口ワクチン散布]平成31年3月、岐阜県および愛知県で経口ワクチン散布を開始。そのあと、野生猪における感染確認状況を踏まえ、東日本・西日本に重点的にワクチンを散布する防疫帯を構築。現在はCSF陽性が確認されている県およびその隣接県27都道府県のうち、沖縄県、福島県、宮城県および山形県を除く23都道府県で約60万個の経口ワクチンを散布。また、自衛隊のヘリコプターを活用した空中散布実証実験を経て、空中散布マニュアルを作成し民間企業説明会を開催した。▽[法改正等の対応]サーベイランス、経口ワクチン散布等を家畜伝染病予防法に位置づけした(続きは食肉速報に掲載)

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