JA全農は3日、東京食肉市場で令和2年全農肉牛枝肉共励会を開催。黒毛和種269頭(去勢192頭、雌77頭)、交雑牛31頭の計300頭が上場され、名誉賞には(同)村田ファーム(宮城県)の出品牛(和牛去勢、A5、枝肉重量600kg、BMS No.12、ロース芯面積107平方cm、バラの厚さ9.3cm)が輝き、小川畜産興業(株)がキロ単価8,012円で落札した。また、和牛去勢の部の最優秀賞には澁澤畜産(株)(茨城県)の出品牛(和牛去勢、A5、589kg、BMS No.12、111平方cm、9.8cm)が受賞し、(株)スズチクがキロ単価5,015円で購入。新型コロナウイルスの影響で牛枝肉価格が低迷して以降、同市場ではもっとも高単価の枝肉が出た共励会となり、幕を閉じた。
審査講評では、日本食肉格付協会の芳野陽一郎専務理事が「全体的にハイレベルであった共励会に間違いはない」と評し、名誉賞の枝肉については「枝重は充実し、カタ、モモ、ロースともにバランスが良かった。脂肪交雑もまんべんなくしっかりとサシが入り、見事な枝肉だった」とした。一方、和牛去勢の最優秀賞については「今大会最長のロース芯を持ち、名誉賞の候補に上がるほどだった」とギリギリまで名誉賞の称号を競ったことを明かした。なお、そのほかの上位入賞者は次のとおり(続きは食肉速報に掲載)
目次