仙台牛銘柄推進協議会(村井嘉浩会長=宮城県知事)は27日、仙台市の江陽グランドホテルで第27回「仙台牛」の集いを開催。会場には約400人の関係者が参加した。第一部の講演会では、JA全農ミートフーズ(株)東日本営業本部市場課技術主幹の冨谷尚博氏が「稲ワラ不足時の飼養管理について」、宮城県農政部畜産課生産振興班技術主査の佐沢公子氏が「畜産GAPについて」、それぞれ講演を行った。
第二部の「仙台牛特別賞味会」では、村井会長(写真)が「当協議会は昨年、設立40周年を迎えた。これもひとえに生産、市場、流通、販売を支える業界関係者の努力の賜物だ。また、昨年はこれまで宮城の和牛をけん引してきた茂洋号が老衰により生涯を閉じた。非常に残念ではあるが、後継牛が多数おり、これらの種雄牛を活用し、仙台牛のブランド力向上にさらに努めていきたい。一方、畜産業を取り巻く環境はTPP11、日欧EPA、日米貿易協定の発効など大きな転換期を迎え、先行きが見通せない状況にあるが、当協議会としては仙台牛のさらなる消費拡大、銘柄確立に向けて、仙台牛の集いin Tokyoや10月9日の″仙台牛の日"イベントの開催、また新たに作成した仙台牛のPR動画を紹介するなど、首都圏でのさまざまな販売促進活動を進めてきた。今後も仙台牛の一層の評価向上と消費拡大に努めていくので、引き続きご支援とご協力を賜りたい」とあいさつ。
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