衆議院本会議が24日に開かれ、日米貿易協定の国会承認案の審議が開始された。同協定で牛肉についてはTPPと同内容で9%まで関税削減し、セーフガード付きで長期の関税削減期間を確保した。セーフガード発動基準数量は、2020年度に24・2万tとなり、以後、TPPの発動基準と同様に増加し、33年度に29・3万tとなる。
安倍晋三首相は同協定の意義について「農林水産物について過去の協定で約束したものが最大限であるとした、トランプ大統領との共同声明に沿った結論が得られた。米国への牛肉輸出にかかる低関税枠が大きく拡大するなど新しいチャンスが生まれている。幅広い工業品についても米国の関税削減、撤廃が実現する」と語った。
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