農水省拡大豚コレラ疫学調査チームは8日、豚コレラの疫学調査に関する中間取りまとめを行った。
取りまとめで海外から日本への侵入要因については日本のこれまでの発生で発生農場の豚や野生猪から分離されたウイルスの遺伝子を分析したところ、いずれも極めて類似しており、過去に国内で流行していたウイルスや過去に国内で使用されていたワクチンのウイルスとは異なっていた。したがって、豚と猪における一連の発生は、新たなウイルスが海外から侵入し、その後、国内で感染拡大したことによって起こったと考えられる。またこれまでの疫学調査の結果などから「海外から直接1例目の発生農場にウイルスが侵入した可能性」よりも、「海外から猪群にウイルスが侵入し、それが1例目の発生農場に伝播した可能性」の方が高いと考えられるとしている。
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