吉川農相は14日の閣議後会見で豚コレラの感染拡大防止対策について「まず飼養衛生管理基準の順守だと思っている。感染野生猪からのウイルス侵入リスクの低減が最も重要である。これまで農林水産省豚コレラ防疫対策本部で決定した追加対応方針に基づき、まずは国が主導して、県の農場への指導内容を含め、確認することによる飼養衛生管理基準の順守の徹底、さらに野生猪の捕獲、囲い込み、経口ワクチンなどの野生猪対策の総合的な推進といった対策を引き続き講じていくこととしている。そのため、飼養衛生管理の向上に向けた早期出荷促進などの新規対策について、条件が整った愛知県の瀬戸市、小牧市で実施するとともに、岐阜県においても農家の合意が得られ次第、速やかにこの事業を実施したい。全国の都道府県に対して、毎日の健康観察および早期発見・早期通報の徹底と、養豚密集地帯における消毒の徹底、ネズミなどの小動物対策の実施を行うよう指導している」と述べ、関係機関と連携して豚コレラの終息に向けて最大限努力していく考えを示した。
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