農水省は22日、省内で「第5回拡大豚コレラ疫学調査チーム検討会」を開催し、現時点で判明している事実関係を基にして豚コレラの感染経路、今後の対策を検討した。資料によると、輸入検疫を受けない旅行者の手荷物や国際小包によりウイルスが侵入した可能性などが指摘された。
豚コレラの感染経路については、国内で分離されたウイルスの遺伝子検査の結果、いずれの株もきわめて類似していること、発生地域が限られていることから、海外からのウイルスの侵入と感染成立は、野生猪か1例目農場のいずれかのみで起こり、その後の発生は、このウイルスが伝ぱしたことによるものと推定される。このため、2例目以降については、海外からの直接の感染経路は検討しないとされた。
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