兵庫県畜産共進会第100回記念大会(主催=JA全農兵庫)が28日、神戸市北区の「道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」で開催された。初開催が1909年(明治42年)という歴史ある共進会で、世界的ブランド「神戸ビーフ」「但馬牛」の最高峰を決める大会。現在でも生体審査が行われる数少ない共進会で、とくに生産者にとっては憧れのひのき舞台といえる。種牛の部と肉牛の部からなっており今回、種牛の部は雌1区21頭、雌2区22頭の計43頭、肉牛の部は雌15頭、去勢49頭の計64頭が出品された。
今回、100回記念ということもあって注目度は高く、当日は神戸市の久元喜造市長も激励に駆けつけた。審査の結果、名誉賞・農林水産大臣賞に、種牛の部では上田伸也さん出品牛を選出。生涯に1度でも受賞すれば栄誉ある賞だが、上田さんは今回で通算8度目の受賞となった。肉牛の部では太田克典さん出品の去勢牛を選出。太田さんも過去、3連覇を含む4度の名誉賞に輝いており、今回で5度目。この太田さん出品の肉牛は、午後に開かれたせり市で神戸市中央区の老舗ステーキハウス「モーリヤ」に、1031万円の歴代最高値で落札された。過去最高は第88回(06年)の1千万1千円。また、団体優勝は種牛の部がJAたじま、準優勝がJA淡路日の出。肉牛の部がJAたじま、準優勝がJAみのりだった。
目次