公益(社)日本食肉協議会(中須勇雄会長)は12日、東京・千代田区の帝国ホテルで、新年賀詞交歓会を関係者約500人を招き開催した。
中須会長は冒頭のあいさつで「昨年を振り返ると食肉価格が高水準で推移し、苦労されたこともあったと思うが、こうした価格の形成はわれわれが永い間努力してきた健康のためには食肉が良いというキャンペーンが浸透し、多くの消費者に肉を好んでいただけるようになった成果でもある。他方、国内の生産の状況をみると回復は緩やかであり、供給量が不足して価格高騰の一つの要因になっている。政府にも畜産の生産基盤強化に尽力いただいているが、ここに集まる食肉の流通加工を仕事とする皆さまも、生産の現場にさまざまな形で協力・支援し、あるいは自らも行うことを含め力を注いでほしく、そうした機運も高まっている。また昨年は牛肉を先頭に食肉輸出がかなり拡大した。とくに台湾とマレーシアで牛肉輸出が再開された良いニュースもあり、ことしさらに加速すればと期待している。TPPは昨年米国が離脱したが、TPP11で発効させる方向で動いている。日EU・EPAも合意に至り、今後食肉の流通加工分野にもこうしたことが本当に動き出すと、いろいろな影響が出てきて対応を迫られる。いまから十分準備をし、しっかりした対応を行っていかなければならない」と述べた。
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