総務省統計局公表の家計調査報告(2人以上世帯=農林漁家を除く、1世帯あたり・品目別)から平成29年上半期の消費市場を分析すると、肉類支出は6月以外すべての月で前年を割り込んでいる。これは生鮮肉支出をみても同じ状況だが、カテゴリー別でみると、牛肉の大きな落ち込みが影響していることが分かる。
牛肉は出荷頭数の減少が続き、近年大きく上昇している枝肉相場はこの1年で一段高となっている。とくに和牛は高値を続け、量販店などでは特売はもちろんのこと、年末などのハレの日を除けば取り扱い自体も控える動きがきわ立っている。家計支出でも昨年9月以降前年を割り込みがちで、上半期で約5%の減少となった。
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