2017年上半期の輸入牛肉の動向を振り返ると、チルドが米国産が好調だったことから前年大幅増で推移し、フローズンは、中国による米国産牛肉の輸入解禁発表から、ショートプレートの先高懸念が広がり、セーフガード発動するほどの輸入となった。上半期を振り返りながら下半期を展望する。
輸入牛肉の通関量について季節的な要因もあることから数量ではなく前年比でみていくと、上半期は4月にフローズンと合計が前年をやや下回ったほかは全面増で推移した。チルドは米国産が堅調だったことが要因となり、上期を通してほぼ10%増で推移し、3月は3割増に迫った。フローズンは1、2月に3割増となるなど好調で4月に落ち込むものの、6月には47.6%増となり、トリガー数量を超える水準となった。
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