神戸市中央卸売市場西部市場で開催される年間でも最大規模の「神戸ビーフ」の共励会である「令和6年度(第244回)神戸肉枝肉共励会」が9日、開催された。兵庫県産「但馬牛」「神戸ビーフ」雌47頭、去勢53頭の計100頭が出品され、このうち名誉賞には太田克典さん(写真、左から2人目)出品牛を選出。同牛はキロ当たり8千円で、グループの㈲太田家が落札した。
開催にあたり全国農業協同組合連合会兵庫県本部の桐山裕史副本部長が「生産者が丹精を込めて育て上げた牛。皆さんの格段のご理解とご協力の下、なにとぞ精いっぱいのお買い上げをお願い申し上げる」と呼びかけた。
年末とあって多くの買参者が詰めかけた。平均販売単価は瑕疵牛などの影響もあって4982円と前年開催から104円安となったものの、それでも5千円近い価格と、一般的な黒毛和牛単価の2倍の価格となり、神戸ビーフの人気の高さがうかがえた。
名誉賞を受賞した太田さん出品牛は、32カ月齢の去勢牛で、枝肉重量453kg。格付はA5等級のBMS No.12。ロース芯面積70平方cm、バラの厚さ7.7cm、皮下脂肪の厚さ1.7cm、歩留まり基準値76.5。但馬家畜市場導入で、血統は父「丸池土井」、母の父「芳悠土井」、母の祖父「菊俊土井」
太田さんの子息の海星さんによると「発育状態、体型、血統などをみて導入した。餌食いが落ちることなく、しっかり最後まで食べてくれた。出荷時には背中がパンパンに張る仕上がりだったので、良い結果が出るのではと期待していた。(枝肉は)霜降りだけでなく脂質も良く、おいしく食べていただける仕上がり。脂質の向上には数年前から取り組んでいて、ようやく実ってきたように思う」と喜びを語った。
名誉賞以外の入賞牛の出品者は次のとおり(続きは食肉速報に掲載)
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