(株)マルヨシ商事(千葉県浦安市、平井良承社長)はこのほど、スペイン産ルビアガジェガ牛の日本初となる輸入販売を開始した。同牛肉はスペインの「NOVAFRIGSA S.A. UNIPERSONAL」と独占販売契約を結び、東日本を㈱マルヨシ商事、西日本は㈱牛長(大阪市、荒山義雄社長)が販路開拓・拡大を協業。主に高価格帯の飲食店向けに販売展開していくとしている。
ルビアガジェガ牛とはスペイン北西部のガリシア州固有の品種。主に食肉用で、ドライエージング向けに肥育されており、この品種のみから生産される。同州の牧草地で7〜14年と長期放牧され大きく成長、成熟した牛の平均体重は約1tにも及ぶ。被毛は金色がかっており、その毛色からルビア=スペイン語で「金髪の女性」とガリシア州を指す「ガジェガ」の名を冠した「黄金の牛」ともいわれている。また、2015年に公開された映画「ステーキ・レボリューション」では世界一の牛肉と評され、現地では月間200頭ほどしか処理されない限られた流通量、肥育年数の長さや手間のかかるドライエージングによる熟成、頭数の少なさなどから希少価値の高い″幻の牛肉"ともいわれている。
その希少な牛肉を両社では月間13頭確保。扱う部位は現地で約45日ドライエジングされた、骨付きリブロイン、骨付きストリップロイン、ボンレスサーロインをいずれも4㎝厚にカットしたもの。その魅力はなんといっても熟成によりもたらされる、ナッツをスモークしたような芳しさを感じる独特な香り、タンパク質がアミノ酸に変わり凝縮された濃い肉のうまみ、そして軟らかさとかみ応えのバランスだという。
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