茨城県常陸牛振興協会総会、6年度輸出に注力、香港向けも体制整備

 茨城県常陸牛振興協会(鴨川隆計会長)は18日、第46回通常総会を全農茨城県本部で開催。令和5年度事業報告、6年度事業計画案などの上程議案を原案どおり承認した。5年度の「常陸牛」販売頭数は過去最高の1万1101頭を達成し、4年連続1万頭以上を記録している。海外への輸出実績は7カ国、海外推奨店は50店舗と拡大した。輸出量は1万9千㎏台と前年度を若干下回ったものの、タイ、フィリピン、台湾への輸出量は堅調に推移した。また、常陸牛トップブランド化事業では、牛肉のおいしさに影響する「脂肪の質」に着目した新たな肉質基準を策定し、昨年9月に新ブランド「常陸牛 煌(きらめき)」を立ち上げた。
 総会冒頭、鴨川会長は「令和5年度の常陸牛の販売頭数は4年連続1万頭を達成している。生産者をはじめ出荷団体関係者に改めて感謝を申し上げる。今話題の常陸牛の新ブランド「煌」においては、市場での評判も良く、東京都内や茨城県内の有名レストランなどのフェアでも好評だ。現在は、茨城県中央食肉公社に出荷される常陸牛が対象となっているが、今年度からは東京食肉市場でも煌の測定ができないか作業を進めているところだ」と述べた。
 令和6年度は県内、首都圏、大阪でさらなる知名度の浸透と供給体制を強化するために、仲卸、販売指定店と連携協力し、メディア、SNSを活用、茨城フェア、常陸牛フェア開催や常陸牛の日など話題を提供しながら、さらなる成果が得られるように取り組んでいく。輸出推進促進員がタイに常駐して2年目となり、タイ、ベトナム、シンガポール、フィリピンと密に連携して取扱量および販売推奨店舗数の拡大と有名ホテルやレストランなどへの営業を強化していく。常陸牛の各部位を使ったメニューの提案によりフルセットでの輸出が可能になるように取り組んでいくほか、県主導で推進している台湾、米国、カナダに向けての輸出についても、県外の食肉センターと連携し、輸出量および取扱店の拡充に取り組む。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次