第63回農林水産祭参加「令和5年度第8回東京食肉市場豚枝肉共励会」(主催=一般㈳東京食肉市場協会、事務局=東京食肉市場(株)豚肉営業部)が7〜9日、東京食肉市場で開催された。9日に行われた競りでは冒頭、豚肉営業部の神成真幸取締役が「本日の共励会では、生産者の皆さんが丹精込めた豚を1千頭出品していただいた。購買者の皆さんに生産者の日頃の努力を評価していただくとともに、東京市場のさらなる活性化につながる、活気のある取引になれば幸いに思う」とあいさつした。
全国各地から出品された1千頭の豚肉の中から、厳正な審査の結果、(有)ケイアイファウム北上(写真右)の出品豚(極上、81.0kg)が栄えある名誉賞に輝き、(株)ウスネフード(写真左)が、同共励会の史上最高値となるキロあたり2万27円(税抜き、以下同)で購買。この結果を受け、ケイアイファウムの宮地博史社長は「大変うれしく思う。明日への活力になるし、これからも国産豚肉のひと味違うところをつくっていければ」とコメントした。
また、最優秀賞の(有)胆沢養豚の出品豚(極上、76.5kg)は5054円で、同じく最優秀賞の山本ファームの出品豚(極上、79.5kg)は5032円で、いずれも(有)広瀬商店が購買。そのほか、優秀賞には(株)林商店肉豚出荷組合.宮澤泰徳さん、倉持ピッグファウム(株)、(株)山西牧場、優良賞には(有)遠坂農場、(株)長島養豚、(有)スカイミート、(有)米川養豚場、(有)ほそや、(株)成田畜産、(有)寄居養豚センター、(有)常陸牧場、細谷ファーマーズ(株)、(有)宇野養豚所、会長賞には(株)林商店肉豚出荷組合(株)ツナシマ—の出品豚が選ばれた。
競りのあとに執り行われた褒賞授与式では、東京食肉市場協会の小川一夫会長(東京食肉市場社長、左写真)が「養豚業界の昨今は、飼料価格の高止まりやエネルギー価格の高騰などが生産費に大きな影響を与えており、経営に重くのしかかっている。このような状況下で、生産者と購買者とで情報交換を行い、今後の生産に役立てていただければと思う。どうか引き続き、優良な豚肉の生産に取り組んでいただくよう、お願いしたい」とあいさつ。さらに、来賓として農水省畜産局食肉鶏卵課.猪口隼人課長、東京都中央卸売市場食肉市場.渡邊勝美副場長らが祝辞を述べた。
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