牛枝肉の処理技術の高さを競う「兵庫県牛肉マイスター・牛枝肉処理技術コンテスト」が19日、兵庫県姫路市のエスフーズ(株)姫路支店で開催された。
牛枝肉を部分肉に加工する技術を評価・継承させるための取り組みとして、兵庫県食肉卸事業協同組合(平井良幸理事長)が県などと協力し認定する制度「兵庫県牛肉マイスター」の認定者を集めて技術を競う「牛枝肉処理技術コンテスト」。参加者の中から最優秀賞受賞者(チャンピオン)を1人決め、3月下旬に発表する。最優秀賞受賞者には兵庫県知事賞が贈られる。昨年1月の初開催に続き2回目の開催となる今回は、上治美由紀(エスフーズ)、山田拓(同)、高島和也(同)、松本卓也((株)ケイ・ピー・シー)の4氏が参加、技術を競った。
牛枝肉を部分肉に加工する技術者は、従事者の高齢化や担い手不足、部分肉流通の拡大などにより、なり手が減少。現在も人手は足りず、将来の産業の衰退につながりかねない懸念がある。同組合では、技術を残していくための一環として、マイスター制度に取り組む。職人の技術を評価し、より誇れる仕事へと昇華したい考えがある。
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