米沢牛銘柄推進協議会は7日、「第64回米沢牛枝肉共進会」を米沢食肉公社で開催した。年末恒例となる共進会は、米沢牛の需要が高まる12月に毎年開かれる。今回の共進会から、米沢牛の定義が「生後32カ月齢以上」から「生後33カ月齢以上」へ改正され、75頭が上場された。審査の結果、チャンピオン賞には丸川大介さんの出品牛(格付A5、枝肉重量399.0kg、出荷日齢1015日)が受賞、せりではキロあたり8894円の最高値で米澤佐藤畜産(写真右)が購買した。
共進会の冒頭、米沢牛銘柄推進協議会の中川勝会長(米沢市長)は、「今回の共進会から出荷月齢33カ月以上となった。チャールズ.ヘンリー.ダラスが1頭の米沢牛を横浜に連れて帰り、全国に米沢牛のおいしさを確立して間もなく150年となる。歴史ある米沢牛は生産者ならびに購買者の努力のたまものである」とあいさつ。続いて、米沢食肉公社の佐藤康寛社長は、「生産者は1カ月の肥育延長で、飼養管理が大変であったと思う。本日は75頭中74頭がA5等級で厳選された枝肉が上場されている。ことし最後の共進会であることから活発な商いを期待する」と述べた。
米沢牛銘柄推進協議会の小松武彦事務局長は、「肥育月齢の定義改正は、米沢牛の肥育技術の研さんを図り和牛本来のおいしさを追求し、消費者においしいといってもらえるブランド振興を目的としている。本共進会には生産者の思いが込められた出荷月齢33カ月から37カ月齢の丹精込めた75頭が上場されている。米沢牛の歴史と伝統を継承し、日本有数の和牛である誇りを胸に、品質の高い米沢牛を目ざしていく。本共進会から新たな米沢牛ストーリーが始まる」と述べた。米沢牛の定義が「33カ月以上」に引き上げられて初となるせりは、米沢食肉公社の細谷良一取締役の手締めで開始。A5等級.74頭の平均単価は4082円と全頭が高値で取引された。上位入賞牛出品者は次のとおり(続きは食肉速報に掲載)
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