花木工業(株)(海内智治社長、写真)は28日、東京都千代田区の帝国ホテルで設立60周年記念パーティーを開催した。パーティーには取引先や業界関係者、社員やOB、そしてその家族ら250人が出席した。
パーティーでは温かい拍手が会場に響く中、取締役監査役が入場。海内英次常務つくば工場長の開会の言葉で開幕し、9月1日の取締役会において代表取締役社長に就任した海内智治社長が役員を紹介した。続いて、海内社長は60周年を迎えたことについて謝辞を述べ、「当社は先々代の海内良吉社長が昭和38年12月に会社を設立し、ことしで60年目の節目の年となる。また、当社のグループ会社で製造拠点の花木工業つくば技術センターも開設から30年目を迎え、社祖・海内寅吉が20才で独立し台東区小島町に花木ナイフ店を創業してから102年目を迎える」「会社の設立以来、順調な発展を成し遂げられたのは、社員をはじめその家族、関係各社の支援のたまものと深く感謝している。現在、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢といった世界的な課題により、物価の高騰や納期の遅れなど多くの制約が生じるなど、先行き不透明となっている。また、物価高の影響から多くの大型事業が凍結や計画の見直しを迫られており、投資には慎重な対応がみられる。このようなときだからこそ、当社は顧客の要望を的確に捉える必要がある。人手不足や労働力の高齢化、環境問題が課題となっており、AI技術やロボット技術などの新たな技術革新にも果敢に挑戦して、顧客の満足を最優先にした新たな事業領域を開拓していく。協力会社とともに次の10年に向けて、食肉業界の総合プラントエンジニアリング企業として技術の錬磨を心がけていく」と力強く述べた。
来賓を代表して一般(社)日本食品機械工業会の大川原行雄会長が「海内会長は日本食品機械工業会の1代前の会長を務められ、日食工を通して親交を深めてきた。社長に41才で就任され、社員・家族が一丸となって社業を繁栄させ、常に次世代を見据えた技術開発・システム開発に取り組んだことで、食肉業界のトップ企業になった。日食工ではコロナウイルス感染症の危機的状況の中で会長を務めるなど、苦しい期間でありながらも会員企業を増加させた。また昨年秋の旭日中綬章の受章は日食工においても名誉なことであった。今後は海内新社長が述べた人手不足・環境問題に対応し、サービスの多様化などを進め、200年企業を目ざしてもらいたい」と祝辞を述べた。
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