第2回食肉業界交流会が9月29日、福岡市のホテルニューオータニ博多に業界関係者が多数参加して開催された。翌日の親睦ゴルフコンペは福岡県筑紫野市の筑紫野カントリークラブに147人が参集して競技した。
懇親会の第1部では、農水省畜産局の猪口隼人食肉鶏卵課長から「30年スパンでみた食肉をめぐる状況と最近の環境の変化」について講演が行われた。猪口課長は「需要サイドの動きとして、食肉の年間1人あたりの消費量を昭和35年から振り返ると、当時は年間5㎏であったものが、食生活の変化に伴い食肉消費が年々伸び、現在では33㎏となっている。また、現状の黒毛和種の動向として素牛が増加傾向で推移する中、需要が軟調な状況で和牛価格が下落するなど厳しい状況が続いている。農水省としても和牛肉の需要拡大の事業を実施していく」。また、全農の和牛拡大イベントとして「ちょっといい日に和牛を食べよう! キャンペーン」を紹介。「11月29日の『いい肉の日』をピークに、和牛消費のムーブメントを最高潮にもっていくキャンペーンを実施して、和牛消費を拡大していきたい。このキャンペーンを核に業界全体で牛肉消費拡大に向けた取り組みとなることを期待している」と述べた。
第2部では発起人のJA全農ミートフーズの中村哲也社長、伊藤ハム米久ホールディングスの堀内朗久常務執行役員、エスフーズの村上真之助社長、スターゼンの横田和彦社長、日本ハムの前田文男取締役常務執行役員、プリマハムの網野真常務執行役員、丸大食品の佐藤勇二社長、ハニューフーズの浅田勘太郎社長がそれぞれあいさつ。発起人を代表して村上社長は「交流会には、全国から多数の参加があり感謝している。また猪口課長の講演会では貴重な情報を得ることができた。交換会を活用して業界を盛り上げることで消費拡大につなげていく」と述べた。続いてゲストを代表して(株)ナンチクの狩長嘉博社長があいさつしたあと、日本ハムの前田常務が乾杯の音頭を取り懇親に。親睦会は終始和やかな雰囲気で行われた。
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