兵庫県南あわじ市の養豚農場で豚熱発生、650頭殺処分—農水省

 農水省は22日、兵庫県南あわじ市の養豚農場で家畜伝染病である豚熱の患畜が確認されたことを受け、「農林水産省豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部」を開催し、今後の防疫方針について議論した。
 同省では、関係者と連携し、豚熱のまん延防止の観点から防疫措置を迅速かつ適切に完了するため、対策本部で対応などを関係部局で共有するとともに、兵庫県との連携を密にしながら、国の職員等の派遣、資機材の供給といった人的物的支援などにより全力で協力していく。
 冒頭、野村哲郎農水大臣は、「今回発生が確認された兵庫県については令和2年4月に豚熱ワクチン接種推奨地域に設定し、同年7月に県内すべての農場への初回接種を終了している。ワクチンを接種するだけでなく、豚熱の発生予防対策としては、飼養衛生管理の徹底が何よりも重要だ」と説明。このほか「これを機に、都道府県や生産者においては、改めて飼養衛生管理の徹底を図るとともに、家畜の異状を確認した場合の早期通報の徹底をお願いしたい。また、これから夏休み期間に入り、国内、そして、海外との人やモノの移動が増えてくるため、21日、各都道府県や関係団体などに対し、改めて家畜伝染病の発生予防に向けた対策の徹底を要請した。さらに、空港や港湾などでの水際対策についても、改めて関係省庁と連携して侵入防止に努めていく」と述べた。
 なお、今回の発生により、同農場で飼養される豚約650頭が殺処分となる。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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