スターゼン(横田和彦社長)は17日から、米国や豪州、シンガポール、中国の取引先の経営幹部らを招き、和牛輸出拡大を目的とした視察ツアーを開催。ツアーは同社の和牛事業の発祥地、鹿児島県を出発地に企画。初日の夕方には城山ホテル鹿児島でウエルカムパーティーを開いた。冒頭、横田社長は歓迎の祝辞を述べた上で、視察ツアーのみどころを説明した。グループ基幹工場の阿久根工場(同県阿久根市)については「牛肉の加工施設としては当社で最も衛生的な工場で、25の国と地域の輸出認定を取得している」とその強みに言及。そのあと、会場に招いた海外輸出ブランド「AKUNE GOLD」の主力生産者を紹介した上で「彼らはまさに日本の財産、匠(たくみ)。牛への愛情や日々の努力が和牛を世界ブランドに育てた」と述べ、海外とは異なる日本式の細やかな和牛づくりに理解を求めた。
同ツアーは21日まで5日間、鹿児島県を起点に大阪、京都、東京と日本各地の文化に触れながら生産や加工、流通の各現場を視察する。閉会の辞を述べた鶉橋正雄常務は「いわば国内における和牛のサプライチェーンを巡る旅」とこれを表し、基幹工場の阿久根工場から製品出荷する『AKUNE GOLD』ブランドを「より世界に広げていきたい」と今後の輸出拡大に関係者の支援を求めた。ウエルカムパーティーには阿久根市の西平良将市長も駆けつけ、祝辞を述べた。
目次