「第47回食肉産業展2023」が開幕した。7日から10日までの4日間、東京都江東区の東京ビッグサイト東7ホールを会場に67社205小間の出展規模で、所管官庁、東京都、東京ビッグサイトの規定に準じて、適切な感染症対策を講じて開催。東京ビッグサイトでの開催は3年ぶりとなる。
「NEXTミートビジネス」を開催テーマに掲げ、原料・素材・製品と機械資材が一堂に会し、生産・加工・流通・小売に至るまでの食肉にかかわるすべての技術・製品・情報を総合的に配信する。会期4日間はフードサービス、流通、商社などバイヤーが中心に来場する。コロナ陽性者数も減少に向かう中、関係者の注目も高まっており、開場を前にビッグサイト入り口は長蛇の列をなした。その後も入場までには時間を要するなど、初日から多くの来場者が詰めかけた。
今回も「FOODEX JAPAN」との同時開催で、世界の食品、飲料がそろう総合見本市となる。開催時間は午前10時から午後5時まで(最終日は午後4時30分まで)。食肉業界の8団体と事務局・㈱食肉通信社で構成する食肉産業展実行委員会(宮坂亘実行委員長)の主催。会場に食肉加工機械・業務用食品・食材・機器・容器が集う。
イベントとしては、人気イベントとして定着した「銘柄食肉好感度コンテスト」(写真)が、主催者イベントとして5年ぶりに開催される。全国の生産団体、企業、流通業者から公募した、銘柄ポークと地鶏・銘柄鶏が出品され、品質を競う。コンテスト会場では出品銘柄の品質、飼育方法、特長などをまとめた資料を配布。併せて来場者の試食を通じてそれぞれの品質と食味をPRし、銘柄普及と販売拡大に活用してもらうことを目的としている。そのほか主催者企画として食肉に関するさまざまなテーマで食肉情報セミナーを開催。全3講演で、7日は農林水産省畜産局食肉鶏卵課の伴光課長補佐を講師に「国産食肉のさらなる輸出拡大への課題と可能性」と題して行われた。9日には「激動する環境の中で変化する国内の食肉流通」を開催テーマに、公益㈶日本食肉流通センター情報部の安藤松太郎審査役が登壇する。10日には月刊「ミートジャーナル」執筆中の㈲ブリッジインターナショナルの高橋寛代表による「ミートジャーナル特別企画 混迷する時代の明日のミートマーケットを読む」が行われる。
食肉産業展の主催は食肉産業展実行委員会。構成団体は日本食肉生産技術開発センター、日本食肉消費総合センター、日本食肉協議会、畜産環境整備機構、全国食肉事業協同組合連合会、日本食肉加工協会、日本ハム・ソーセージ工業協同組合、日本食肉流通センター、食肉通信社(運営事務局)
後援は農水省、厚労省、農畜産業振興機構、日本食肉市場卸売協会、日本食肉協会、全国食肉生活衛生同業組合連合会など。
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