令和4年度(第232回)神戸肉枝肉共励会(主催=神戸肉流通推進協議会)が5日、神戸市中央卸売市場西部市場で開催された。今回は毎月開催されている共励会とは別に、年に1度「神戸ビーフ」のチャンピオンを決める共励会となっている。雌29頭、去勢71頭の計100頭が出場。このうち名誉賞には高橋副武さん出品の雌牛を選出。キロあたり5,900円で神戸市長田区の食肉卸・小売(株)庄田軒精肉店が落札した。
高橋さん出品の名誉賞牛は、34カ月齢の雌牛で、枝肉重量390kg。ロースしん面積66平方cm、バラの厚さ6.8cm、皮下脂肪の厚さ2.2cm、歩留まり基準値75.6。血統は父「照忠土井」、母の父「丸宮土井」、母の祖父「福芳土井」。高橋さんは神戸ビーフ・但馬牛専門の繁殖中心の生産者。高橋さんは所用のため共励会には不在だったが、担当するたじま農業協同組合畜産部畜産課の生田景一・課長代理兼但馬家畜市場場長に話をきくと「普段から長期肥育される生産者で、この牛は34カ月齢と高橋さんとしては若い方になるが、適齢期とみて出荷されたのだろう。それほど大きな牛は出荷されないが、とくに脂質に優れた牛づくりに特徴があり、今回の牛もそうした特徴がみられる」とした。
開催にあたり神戸肉流推協の神澤友重会長(写真)が関係者に謝辞を述べ「コロナ下だが、海外からの観光客の受け入れ制限も緩和され、外食産業も少しずつにぎわいを取り戻しており、神戸ビーフの利用拡大につながることを期待している」とし、力強い購買を要請した。そのほかの入賞牛の出品者は次のとおり(続きは食肉速報に掲載)
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