第11回姫路市地方卸売市場枝肉共進会が19日、兵庫県姫路市の和牛マスター食肉センター(姫路市食肉地方卸売市場)で開催された。
黒毛和種144頭(雌49頭、去勢95頭)、交雑種30頭(雌15頭、去勢15頭)の計174頭が出品され、名誉賞には熊本県の齊藤誠さん(写真右)出品の「菊池の誠牛」が夏の共進会に続いて2連覇を果たした。同牛はWAGYU JAPAN(株)(山口県岩国市)がキロあたり4804円で落札した。開催にあたり、姫路畜産荷受(株)の池田政隆社長が「センターのと畜頭数、輸出は前年以上に順調に伸びており、これも皆さまのおかげ。当センターは輸出対応センターということで動物福祉の観点から頭絡の装着のご協力をお願いしている。本日は愛情込めて熱心につくられた牛ばかり、何とぞ力強いご購買をお願いしたい」とあいさつ。
名誉賞牛は26カ月齢の去勢牛で、枝肉重量629kg。格付はA5等級でBMS No.12。出品した齊藤さんは「地元の熊本家畜市場で導入した。血統が父『福之姫』、母の父『安福久』で、仕上がりを頭に入れて育てた『福之姫』は人気血統で、この牛は期待できると思い、当牧場でも複数繁殖している。導入時からやはり牧草をしっかり食べた。繁殖農家も知り合いで信頼していたが、思ったとおりの成長だった。この共進会を目標に育てていて、絶対この牛をもって行くぞと確信した。今回もレベルが高い中で、2連覇はうれしい。枝肉は、ロースしんはもちろんだが、何といってもモモの張りがとくに良かった。和牛マスター食肉センターにずっと出荷し続けており、こうした共進会だけでなく通常出荷でも喜んでもらえる良い牛を出荷していきたい」と喜びを語った。
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